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2015.04.04
漢方で考える子宝②
信州も随分春めいてきました。店頭のクリスマスローズが花盛りです。
春は、"発陳"といい、発育発生を意味します。自然界は今、寒さを乗り越え、芽吹きだしています。
さて、前回の「気」の続きです。今回は「気滞」について考えます。体調が良い状態では、「気」は体の中をしっかり巡っています。それがうまく流れずに、どこかで滞っている状態が「気滞」です。
"体力は落ちていないのになんだかすっきりしない"、"前向きの気持ちになれない"などの症状は、現在の言い方だと、自律神経が過度に緊張して失調症状を起こしている状態です。ストレスにより起きている症状です。
気が巡らず"のどに停滞すると喉のつかえる感じ"、
胸に停滞すると"胸が詰まった感じ"、
肝に停滞すると"イライラする""ため息がでる""貧乏ゆすりをする"
胃腸に停滞すると"お腹が張る""げっぷが出る""痛む""おならが出る"
心臓に停滞すると"つまらぬことを考え眠れなくなったりする"
頭に停滞すると"頭重感・頭に何か被さっている感じがする"
「気」は、「血・水」を全身に輸送する動力源でもあります。巡りが悪いと、それらがうまく臓器に運ばれません。「気・血・水」のバランスが崩れます。身体は、今ある状態の立て直しに力を注ぐため、生殖器官へのエネルギーが不足することになります。生理周期の乱れや、ホルモン分泌に影響が出ます。
〈気滞の対処法〉
気の巡りを良くする漢方薬...香蘇散・半夏厚朴湯など
ストレスを溜めないために、歩いたり、お風呂で歌ったりなど、自分なりの解消法を見つけましょう。
簡単なのは、深呼吸です。ゆっくり鼻から吸って、しっかり口から吐きましょう。特に、朝の天空の気を十分体に取り入れることはお勧めです。3回は深呼吸しましょう。これで気が巡ります。
食べ物は、香りのあるもの( しそ・しょうが・春菊)、苦いもの(冷えるので、辛みのあるもの、酸味のあるも)菊花 などをとると良いでしょう。
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