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体のバランスを整える
「補腎」
腎=生殖活動のもと(=腎精)を支配しています。
ホルモン活動のエネルギーの源となる「腎精」を補うことで腎の働きが充実すると、卵巣機能も高まりホルモンがバランスよく働くことをめざします。 -
着床環境を整える
「駆瘀血」
着床の場となる子宮内膜の質を良くするには、原材料である「血」の状態を整えることが大切になります。
血液量が足りないと子宮内膜の厚さの不足に、巡りが滞ると劣化の要因となりかねません。骨盤腔内の血行不良は「瘀血」といわれ、卵巣や子宮の機能低下や婦人科系疾患の原因にもなることから改善することが大切です。 -
卵胞の成熟をサポートする
「補肝」
肝=血の巡りや自律神経を支配しています。
漢方では、「血」の貯蔵庫である「肝」を養うことにより子宮環境の充実をはかり、また、自律神経やホルモンバランスが整うことで基礎体温の安定にもつながると考えられています。
血液や栄養を補うことで、卵胞の成熟を助け、質の良い卵子、基礎体温の安定をはかります。 -
精子の数を増やし運動率を向上
「腎」の働きは男性も同様で、生命エネルギー(腎精)が貯蔵されており、生殖機能に反映されます。
腎の働きが弱まると、性欲が低下し、精子量の減少、精子の運動率の低下などにつながります。
ストレスが多い、疲れやすい、トイレが近い、やる気が出ない、などは腎精不足に思い当たる場合は補腎薬をおすすめします。
卵巣機能を中心とする生殖・生命力にかかわる「腎」(=根)が充実していることが、全体の体力維持に必要であり、そのエネルギー(=精)により、女性にとって「子宮」の表現として元気に枝葉を広げ美しく花を咲かせることができます。
また忘れてならないのは、根からの養分をスムーズに効率よく運び届ける役割を担う「肝」(=幹)は年月とともに乾燥したり老廃物により腐ってしまったりして、効率が悪くなっていくものであることから、加齢の影響は「肝」を含めて補うことが大切になります。
妊娠しやすい体づくりでは、「めぐり」「育ち」「潤い」を整えることをめざします。
ACTION
漢方が得意とする4つの働き
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