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2015.06.27
漢方で考える子宝⑥
梅雨時の今、朝の庭に咲く"ムラサキツユクサ"の花に目がいきます。静かにしっとりと咲いている、ムラサキツユクサの花言葉は、「快活・尊厳」です。
さて今回から、水についてお話ししていきます。
水の流れには2通りあります。それは、水の不足と、水の滞り。
今回は、水の不足についてです。水の不足は"陰虚"と言います。
漢方でいう、気血水は体中に流れる見えない3つのエネルギーです。
水は、血液以外の体液で、 "津液〈シンエキ〉"ともいいます。具体的には、汗・尿・組織液・リンパ液などです。"津"は脈外(血管外)を流れ、"液"は脈内(血管内)を流れていると言われています。水分代謝を調節し、体内で不要になった老廃物を外に出し、病原菌の侵入を防ぐバリアのような役目をしています。
水は、体内を巡りますが、血管外では「三焦」と呼ばれる臓器の隙間が通り道です。「肺」が、気や水をスムーズに流し、全身を巡った水は臓器の「腎」に集められ、使える水は再び循環へ...。使えないものは、排泄されます。
津液・精・気血は皆、飲食物から作られたものなので、相互に作用し合っています。汗の出過ぎは気血の消耗で、気血不足となります。気血の充実は、子宮を元気にするためにとても大切です。単に水を補うだけでなく、果物や野菜などで補うようにしましょう。
原因...栄養不足、脾胃の不調、過労などです。
症状...体のあちこちが乾きます。
肌の乾燥・喉の渇き・唇のひび割れ・のぼせがある・関節の動きが悪い
声が枯れ、空咳がでる・舌が赤っぽくひび割れる・夜、手足が火照る
働き...皮膚・筋骨・関節を潤し、栄養を与えます。
養生...・気血を補うこと・陰虚を補うこと(滋陰剤、生津剤)
・漢方薬の服用・水分を補う果物、野菜を摂り、辛いものを避けること。
〜オススメの食べ物〜
・豆腐・アスパラガス・ほうれん草・りんご・みかん
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