漢方では、"質のよい卵子"が育つためには、『腎』と『肝』の働きが重要となります。
女性は一生分の卵子を持って生まれ月経周期により減少していきます。卵子の数＝妊娠にはリミットがあるのです。
年齢とともに卵子の残数が減少すると、一般的には良質な卵子が排卵される割合も低くなります。
年齢が不妊・不育症に与える影響
女性の年齢の増加による妊孕力（＝妊娠しやすさ）の低下の主な原因として、「卵子の質の低下」が挙げられています。
女性は35歳以上になると、妊娠率の低下だけでなく流産率が増加しますが、理由として加齢による「卵の染色体異常」や「受精後の胚発育の悪化」と考えられています。いずれもメカニズムは明らかではなく、残念ながらその予防方法もないのが現状で、最近では年齢の影響を受ける前に採卵し卵子凍結を検討する女性も増えています。
女性の卵巣内にある卵子は生まれる前に作られ、その後新たに補充されることはありません。
卵子のもとになる卵母細胞は、女性として生まれてくる赤ちゃんがまだお母さんのお腹にいる胎生5ヶ月頃に最も多く約700万個作られ、出生時には約200万個となり、排卵が起こり始める思春期頃には、30万個まで減少します。
そのうち、排卵する卵子の数は400～500個（1％以下）で、37歳頃を過ぎると急速に減少し、卵母細胞の数が約1,000個以下になると閉経します。
このようなお悩みはありませんか？
- AMH値が低く成熟卵が獲得できない
- 採卵しても空胞を繰り返している
- 受精しても発育が進まず移植できない
- FSH値が徐々に上がってきた
- 経血量が極端に減少
体調を丁寧にお聴きすることで「腎」の弱り、「肝」の不足のサインをキャッチすることができます。
子宝漢方によるアプローチは「卵子の数が少ない＝卵子の老化」ととらえるよりも、「腎」を補うことで卵巣の働きを整え、「肝」を養うことで、血液を巡らせ、卵子の成熟を助けることにより、1回ごとに排卵される卵子の質を向上することをめざします。
